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神様からお借りしていた土地と家をお返しする祭典「空き家供養」
福岡県北九州市にある海沿いの街・門司区。関門海峡に面すかたちで1,800年以上鎮座してきた、歴史ある和布刈神社(めかりじんじゃ)が、“空き家”を対象とした「空き家供養」を開始し、話題となっています。
そもそも空き家供養とは、土地の神様(守護神)に対して、長年その土地を使わせてもいただいたことに対する感謝の気持ちを込めて、その穢れを祓い、土地をお還しする祭典のこと。新たに家を建てる際に「地鎮祭」を行い、守護神に土地を利用することの許しを得るのが一般的ですが、家を手放す際に行うのがこの「空き家供養」です。
今回、和布刈神社では、この空き家供養の斎行を新たに開始。2018年には全住宅の13.6%が空き家であるとの結果が出ており、今後2033年には、全住宅の27.3%が空き家になるとの予測もあり、空き家問題は大きな社会問題になりつつあると言われている昨今。こうしたサービスは、これから大きな注目を集めることになりそうです。
【詳細・お問い合わせ】
和布刈神社 空き家供養
https://www.mekarijinja.com/akiyakuyou
TEXT:中澤範龍