- 死生観インタビュー
- 30代
ほどほどの人生は嫌だ、生き切りたい。海外での生活が教えてくれた自由
会社員として働くみずさん(38才)に、お話を聞いてみました。
ーー死ぬまでに行きたい場所はありますか?
オーストラリアのブリスベンに行きたいです。
小学生のころ、家族で1年間暮らした思い出の場所です。
自分にとって人生が変わった1年でした。
小学校では生徒が床に座っている、学校に売店がある、掃除は生徒ではなく専門の業者さんがやる、モノが大きい、全体的に自由……。
日本の小学校での生活しか知らなかった自分は大きなカルチャーショックを受け、あらためて「人生、何をやってもいいんだ」と思えるようになりました。
当時書いていた日記を最近になって見返して記憶が甦ってきました。現地に行って小学校を訪れたりしたら、きっと自分自身を振り返るさらにいい機会になると思います。
ーー人生観や死生観に影響を与えた作品について教えてください。
星野源さんの曲が好きです。死生観・人生観が表れているような気がするんですよね。
いくつかの曲を通じて「人はいつ死ぬかわからない」「(人生の)舞台に上がろう」というメッセージを受けとりました。
星野源さん自身が病気やさまざまな障害を乗り越えてきた方なので、そのようなメッセージが曲にも表れているんだろうなと思っています。
星野源さんの曲を聴いていると、自分も自分らしさ満開の人生を送りたいと思えます。
ほどほどの人生ではなく、こういう人生を生きたかったんだよなって、死ぬときに振り返って満足できる人生。本当にやりたいことをやること、探すこと、挑戦することを大切にして「生き切る」人生。そんな人生を送るべきだよなと思わせてくれる曲が、いっぱいあるんですよね。
ーー人が死んだら、どうなると思いますか?
生まれ変わりがあって欲しいです。魂のレベルがあって、今世で徳を積むと人間に生まれ変われるんじゃないかなと思っています。
死んだら終わり、これで終わり、だともったいない気がして。それを前提にしてしまうと、私は何で生きているんだろう、何のために生きているんだろうと悩んでしまいます。
次の人生もあると思った方が気が楽だし、おもしろいですよね。
ーー本日はお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。インタビューはいかがでしたか?
「聞かれる」ってうれしいですね。自分に関心を持ってもらっているという気持ちになります。特に「死」や「人生」って、その人のコアな部分に迫るトピックですけど、かといって家族や仲の良い友人と話す機会もそこまでないので、貴重な機会だったと思います。今回お話をしていて単純に楽しかったですし、自分自身への理解も深まりました。
Illustration: banbino_e