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【イベントレポート】「第26回 フューネラルビジネスフェア」

葬祭サービスやライフエンディングサポートシステムの日本最大級のイベント「第26回 フューネラルビジネスフェア」が、2023年6月20日、21日の2日間、パシフィコ横浜で開催されています。

ちなみに開催日程は毎年友引とその前日が選ばれます。その理由は、友を引くという理由で、友引の日は葬儀を避ける風習があり、またその風習も相まって都内を始めとする多くの火葬場が友引の日は営業を停止しているためです。

今年のテーマは「『新たな葬送のカタチ』へのアプローチ」です。毎年多くの企業が出展しており、今年は130を超える企業のブースや、多くのプレゼン、シンポジウムなどが開催されます。

多死社会を迎える日本における、エンディング領域での最先端のサービスやプロダクトを紹介します。

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※会場内は写真撮影禁止とのことなので、会場の様子は文字でお伝えします。

フューネラルビジネスフェアを主催している綜合ユニコム株式会社は「月刊フューネラルビジネス」という葬儀の業界紙を出している会社でもあります。また、イベントは全日本冠婚葬祭互助協会や国際葬儀連盟などが後援しており、8月に行われるエンディング産業展と違い、少し葬儀ビジネスに重きが置かれているように感じます。

会場に潜入する筆者

第26回目を迎えるフューネラルビジネスフェア。2019年以前は約1万2000人が来場するイベントでしたが、コロナ禍の影響などにより、2020年は開催中止、2021年は約8000人と大幅に来場者数が少なくなりました。しかし、昨年の参加者は1万人を越え、徐々に回復を見せているようです。

全体の見取り図(HPより転載)

会場内は様々なカテゴリーが混在しておりますが、①葬具(25社)、②業務支援(54社)、③付帯サービス(21社)、④フューネラルフラワー(13社)、⑤ビフォー・アフターサービス(6社)、⑥会館設計・設備機器(11社)、⑦埋葬サービス(6社)、⑧ペット葬祭サービス(2社)、⑨ライフエンディング(4社)の9つのカテゴリーで、合計142社の企業が出展しています。

カテゴリーは上記の9つ(HPより転載)

割合としては、業務支援が一番多く38%となっており、ついで葬具、付帯サービスとなります。ざっくりとした所感ですが、昔ながらの会社は葬具を販売しており、ITや最新技術などを取り入れているのが業務支援の会社という印象でした。最新技術を搭載した業務支援の会社が多くの割合を占めているというところに、葬儀業界も大きな転換期にあるように感じました。

最先端の葬儀関連商品やサービスなどが展示されており、具体的な商談まで行われていました。
また会場では葬儀社向けのシンポジウムや業界の動向発表なども行われており、活気のあるビジネスフェアとなっていました。

イベントは6月21日まで開催されているので、この機会にぜひ足を運んでみるのはいかがでしょうか?

【フューネラルビジネスフェアの概要】
■開催期間
  2023年6月20日(火)~6月21日(水) 10:00 – 17:00
■会場
  パシフィコ横浜 展示ホール C・D
  〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい1丁目1−1
  ※アクセス:みなとみらい線「みなとみらい益」より徒歩約5分/JR京浜東北線・横浜市営地下鉄「桜木町駅」より徒歩約12分
■入場料
  無料(但し、事前登録の必要あり)
■予約方法
  下記URLより申込(事前登録制、WEB事前登録・来場バッジの発行が必要)
  ※以下URLより事前登録を行ってください。
https://f-vr.jp/sogo-unicom/funeral2023/

 

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市川岳

市川岳

アンドフォーアス株式会社

国際基督教大学教養学部アーツサイエンス学科哲学専攻卒業後、葬儀社(むすびす(株)旧:アーバンフューネスコーポレーション)へ入社。エンディングプランナーとして、年間約200家族との打合せ・葬儀を執り行うとともに、死生学カフェや死の体験旅行など様々なイベント企画を通じて「死へのタブー視」と向き合っている。 現在は上智大学大学院実践宗教学研究科死生学専攻の博士課程前期1年目で、死とテクノロジーが合わさった「デステック」における倫理的問題のアセスメントを中心に研究を進めている。

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