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開発者が語る、大切なひとへ想いを伝える注目のサービス「コトダマ」誕生の背景
仮想空間でのコミュニケーションや高度な知能を持つ新型AIの登場など、日進月歩で進化するテクノロジーは、私たちの日常にさまざまな変化をもたらします。それは、終活や相続にまつわるサービスにおいてもしかり。小誌でもご紹介している通り、すでに各社から先進の技術を取り入れたさまざまなサービスがリリースされており、実際にご自身やご家族の終活で取り入れている方も多いのではないでしょうか。
2022年9月に発表されたばかりの「コトダマ」も、そうしたサービスのひとつ。スマートフォンやPC、タブレットを通じて、大切な方に最期のメッセージを遺すことができる“終活支援サービス”で、ポイントはメッセージの送り先が家族や親族のみならず、“大切なひと”すべてが対象となっている点。こうしたサービスが誕生した背景には、どのような理由があるのでしょうか。プロジェクト実行責任者を務める株式会社コネクトの取締役・城谷龍弥さんにお話をうかがいました。
家族や親族だけに縛られずに想いが遺せる、時代にマッチした注目の終活支援サービス
コトダマは2022年9月にリリースした新しい終活支援サービスで、自分が大切に思う人に対して“想い”を遺すことができるのが特徴。私たちの日常に突如訪れる震災などの自然災害や不慮の事故、病気、認知症といった記憶にまつわる症状のあらわれなど、思わぬ“何か”が自身に起きてしまったときに、ご自身が思う大切な人に想いをしっかりと伝えてくれるというもの。その最大の特徴は、競合他社のサービスが『家族や親族』に対してメッセージを遺す場合が多いのに対して、コトダマはメッセージの送付先を『大切なひと』とすこし広い括りにしている点にあると、城谷さんはいいます。
「家族やパートナーのあり方が多様化する昨今、ご家族はもちろん、パートナーやご友人、会社の同僚など、関係性の垣根を超えて自由にご登録いただけることが手軽さにも繋がっていると考えています」

さらにコトダマでは、遺言の下書きを作ることのできる機能や、資産の状況などを登録・共有する機能など、終活にまつわる実用的なコンテンツも複数用意。ガチャガチャ機能や、良い行いをしたときに書き込む「善日記」など、毎日アクセスしたくなるような独自の施策も充実しているそう。
「全国に司法書士や行政書士のネットワークを持つ株式会社グランサクシードとの業務提携を行っており、法的な観点にも明るいことから、終活や相続についての無料相談(初回のみ30分程度)や、正式な遺言書の作成(有料)などにも対応しています。また、コトダマのオウンドメディアとして展開している『つたえるコトダマ』を通じて、ユーザーの皆様に終活や相続に関する知識を広く身につけていただくこともできます。知識ゼロの状態でもアプリを通じて学びながら、安心して終活や相続の手続きを進めることができるようになっています(城谷さん)」

▼コトダマには、終活・相続にまつわるさまざまな機能が搭載されています。
< 伝えたいメッセージ登録 >
無料版はテキストで1名までメッセージの送付が可能。有料版(月額/250円)では、動画や写真、音声なども登録が可能。メッセージ送付先の人数は無制限です。
※ただし、利用者当たりの容量は500MB。追加容量が必要な場合には1GBごとに月額100円が追加。
< コトダマ証書(メッセージの受け取り) >
生命保険の証券のように、契約者が亡くなった際、指定された人が運営会社であるCONNECTへ連絡することで、登録されているメッセージを受け取ることが可能。コトダマ証書は基本的にデジタルでの証書発行となるが、別途費用(500円/件)で紙での証書発行にも対応している。
< 資産・負債登録 >
現在保持している金融や不動産などの資産やローンなどの負債の登録が可能(無料)。
< 延命・臓器提供登録 >
何かあった場合の延命処置や臓器提供に関する情報の登録が可能(無料)。
< 身の回りの取扱い登録 >
パソコンやスマートフォンなどのデータの取り扱いなどについて登録することが可能(無料)。
< 善日記登録 >
良い行いをした日を日記形式で記録することが可能(無料)。
<占い、ガラポン>
占いは、登録した生年月日をもとに仕事運や金運を12星座占いで閲覧できます。ガラポンは1日1回まわすことができ、当選するとオンラインショッピングのギフト券などが当たります。
<遺言書作成(※)>
遺言書の下書きを自動作成することが可能。遺言相談がある場合は、提携しているグランサクシード社に取次ぎをしてくれます。
グランサクシード社HP:https://gransucceed.co.jp/
※コトダマで作成した遺言書に法的効力はありません。法的効力を持たせるためには、コトダマで作成した遺言書をもとに直筆で作成する必要があります。

サービス開始当初は「終活や遺言を扱うってどうなんだろう? 人は集まってくるのだろうか?」と、社内でも一部懐疑的な声もあったそうですが、サイトへのアクセス状況を見る限り反応は上々。城谷さん自身も、終活などに対する世の中の人びとの関心の強さに驚いたといいます。しかしなぜ、こうしたサービスを手がけるに至ったのでしょうか? そこには城谷さんのある思い出がありました。
“もしも”の場合も、無念だけはなくしたい。亡き部下の思いを汲んで制作を決意
リリース後すぐにオンライン広告を展開したところ、直後から多くの人びとからアクセスがあり、こうしたサービスへの興味や潜在的な需要というのを再確認したと振り返る城谷さん。サービス誕生の背景についてうかがったところ、コトダマの草案は実は15年ほど前からあったそう。しかし、その原点には悲しい事情がからむと、城谷さんは続けます。
「サービスを思いついたきっかけは、前職で共に業務にあたっていた優秀な部下が急死してしまったことに起因します。お客さんからの評判もよく、とても仕事のできる部下でしたが、ある日突然病気でこの世を去ってしまったんです。彼には婚約者もいて、これから幸せの絶頂期を迎えるはずだったのですが、本当に残念なことになってしまって。お葬式でご遺族の方や婚約者の方を目の当たりにして、その部下も何も伝えられずにこの世を去ったことをさぞかし残念がっているだろうなと感じたんですね。そうした出来事から、“想いを伝える”ことに特化したサービスの立ち上げを決意しました」

当時担当していた業務とはジャンルが大きくかけ離れていたため、提案の機会を長年探っていたものの、いろいろな巡り合わせが重なりサービスをリリースすることができたと話す城谷さん。メッセージを家族や親族以外の大切なひとに開示できる点など、独自の観点で開発されているコトダマですが、その細部からもユーザー目線で盛り込まれた気遣いが感じられます。
「私個人的な意見もあってのものですが、開示する相手に対して事前に『あなた宛のメッセージがありますよ』と伝えたくないという思いがありまして。他社のサービスの場合は受け手側に対して事前に伝えておき、そのときが来たら開示される流れが一般的です。コトダマは生命保険会社の証券のようなかたちで、もしもの際にはその証券をもとにメッセージを管理する当社に開示請求をいただき、メッセージの内容を確認したうえでお伝えする流れになっています。私のようにメッセージがあることを事前に伝えるのが恥ずかしいという方も多いと思うので(笑)。ディテールですが、こだわりのポイントです」
今後はB to B to Cへの展開も視野に、さらなる広がりを見せるサービスの行方
サービスのスタートから約半年が経過。ユーザーの方からも多くのポジティブなコメントや意見が出ている反面、こうしたサービスの難しさも痛感しているとも。そのひとつが、個人情報や資産情報を登録することに対する壁。ブランドイメージの向上こそが、今後の鍵を握ると城谷さんはコメントします。
「コトダマは、名のしれた大手企業やメーカーの持つ企業イメージのようなものが無いサービスのため、信頼性という点で認知度はまだまだこれからです。皆さまにご安心できる体制とセキュリティが確保できているのですが、そのことを知っていただくためにも地道ではありますが、今後は安心・安全なサービスであることを周知していきたいと考えています」
その点、コトダマを手がける株式会社コネクトの親会社であるJ-NET株式会社は、パチンコの貯玉を管理する会社でもあり、1,000万人以上の個人情報を保持している企業。個人情報の保護体制に対する第三者認証制度「Pマーク(プライバシーマーク)」も取得していることから、個人情報や資産情報を預けるという観点でもセキュアな企業であることは折り紙つきと言えるものの、認知という点では時間がかかるとも。
また、当初はB to Cのサービスとしてスタートしたコトダマですが、今後はB to B to C(企業が個人の消費者を相手に展開するビジネスを、外部からサポートするビジネスのこと)への展開も視野に、今後の戦略を立てているとも。
「企業の福利厚生サービスを展開する企業とのコラボレーションをはじめ、今後具体的な施策も展開予定です。また、今後は介護業界での認知拡大にも尽力するため、付加サービスの拡充や、オンラインのみならずリアルでのサービスの充実も狙っていきたいと考えています」

より幅広いフィールドでの展開を見据えて助走をはじめているコトダマ。「このサービスは生命保険と同じで、何かことが起きてはじめて完結するものですし、メリットにもなかなか気づいていただけないものです。だからこそ、備えとしてまずはサービスを知って欲しい」と城谷さん。終活や相続にこれから取り組もうと考えている人に対し、次のようにコメントします。
「ご自身の“その日”が来るのは10年先か、20年先かわかりませんし、もしかすると明日かもしれません。私自身今年で55の歳を迎えますが、このサービスをはじめるきっかけとなった部下の件しかり、誰もがその日に自分がいなくなるなんて、思ってもいなかったはず。そのまさかに備えて、大切な人にメッセージを遺しておくことの大切さを、サービスを通じて訴えていきたいですし、備えがあれば少なくとも未練を抱いたままこの世を去ることにはならないはず。コトダマのほかにも、世間にはこうしたサービスが徐々に増えはじめています。ご自身に合う内容を比較検討しつつ、“魂の保険”として、こうしたサービスをご活用いただければと思います」
記事

城谷 龍弥
株式会社コネクト 取締役
1968年生まれ。長崎県長崎市出身。大学進学のため上京。卒業後は多くの企業で新規事業の立上げを経験し、2022年4月1日に設立した株式会社CONNECTの取締役に就任。コトダマではプロジェクト実行責任者を務める。自身も50歳を機に、本格的な終活をスタートしたという。